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                                   2010.03.11 (Thu)

答辞(卒業生代表お別れの言葉) 

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 神石の山々は,長かった冬の眠りから覚めようとしています。冬の長い眠りの中にあっても木々は春に緑の葉をまとい,美しい花を咲かせることを夢見ながら,その準備を進めています。
 
 今日,私たち卒業生15名は3年間の神石中学校での学びを終え,旅立とうとしています。
 
 3年前,真新しい学生服を着て,期待と不安で胸を一杯にし,この体育館での入学式に臨みました。そう,今と同じこの席に座ったのです。そして,初めて聞く校歌が,先ほどと同じように体育館に響き渡りました。
 
 あの日から3年の月日が経ちました。
 
 神石中学校の3年間は私たちにたくさんのことを与えてくれました。
 神石中学校の毎日は,優しく,時には厳しい学びの日々でした。毎日が新しいこととの出会いでした。その一つ一つが私たちの人生にとって,とても貴重なものであることを私たち卒業生は心に刻まなければなりません。
 
 私たちを優しく,厳しく導いて下さった先生方,3年間の授業で私たちはたくさんの知識を身につけました。それは何物にも代えがたい貴重な宝です。進んでものを言おうとしない私たちは度々先生方を困らせました。宿題を忘れて叱られたり,放課後居残りをさせられたりしたこともたくさんありました。
 私は部活動のことで悩みました。きびしい練習に毎日くたくたになりました。しかし一番私が悩んだのは怖い先輩のことでした。いつもにらまれているような気がして,毎日がしんどくて学校にいくのがいやになってしまいました。そのとき僕は生活ノートの日記にそのことを書きました。先生は「顧問の先生に相談してごらん。解決してくれるかもよ」と書いて下さいました。先生に心を打ち明けられたことで,僕は心が楽になりました。先生方はいつも僕たちを優しく見守って下さいました。たくさんのお叱りを受けたことも,今は本当にありがたいと思っています。もう先生方の授業が受けられないことは本当にさみしいです。これから私たちは先生方から学んだ知識の上に,さらに豊かな知識を身につけ,社会に通用する人,社会を変えられる人となるよう,自分を磨いていきたいと思います。
 
 毎日美味しい給食を作って下さった調理員さん,寮での生活を見守って下さった職員の方々,私たちが充実した生活を送れるようにと陰で支えていただいた事務の先生,そして養護の先生,カウンセラーの先生,本当にありがとうございました。
 
 お父さん,お母さん,家族の皆さん。私たちに本当に一杯の愛情を注いで下さいました。みなさんの愛情があったから,私たちは今日の日を迎えることができました。それなのに私たちは,時に自分だけの力で生きているような生意気な態度を取ったり,反抗したりしました。今それを振り返り本当に申し訳ないと思います。
私は神石中学校に入学する前に大好きだった祖父と母を病気で亡くしました。悲しい日々が続きました。ですが私は父が言うことをきちんと受けいれ,手伝いを一生懸命することを決めました。お母さんの分も祖父の分も私に一杯愛情を注いでくれたお父さん,本当にありがとう。私は高等学校でしっかり学び,お父さんと一緒に農業をしながら,将来神石を担う一人として頑張りたいと思います。
 
 33人の後輩のみなさん,私たちはみなさんにとって良い先輩だったでしょうか?みなさんと過ごした毎日はとても楽しかったです。一番心に残るのは毎日の部活動です。練習や試合の時,先生によくしかられましたね。試合はあまり勝てなかったけれど,楽しいことがいっぱいあって,一緒におかしくて笑ったこと,絶対に忘れません。どうか皆さんの力で神石中学校をこれまで以上に,明るく,楽しい学校にしていって下さい。
 
 最後に,楽しいときも苦しい時も,いつもそばにいてくれたクラスの仲間。時にはぶつかり,傷つけあったこともあるけど,しんどいことをいくつも乗り越えてきました。クラス替えがなかったから,みんなとは本当に長い時間を一緒に過ごしてきました。みんなで先生によくおこられました。給食を毎日一緒に食べました。野菜とか苦手なものをお互いにあげっこしました。教室はいつもみんなの話し声と笑い声でいっぱいでした。もうあの教室でみなさんと過ごす時間がないと思うと,本当にさみしいです。心からありがとう。私たちは進む道はそれぞれ違い,離れ離れになってもいつまでもいつまでも,忘れられない大切な友達です。
 
 お別れの時が来ました。
 神石の山々を思うとき,私たちは神石中学校を思います。
 私たちは神石中学校での日々を決して忘れません。そして自分の人生を自分らしく一歩一歩進んでいきます。
 
 平成22年3月11日
 卒業生代表 田辺
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